好きと嫌いと
自分が好きなものを好き、と言う勇気。
嫌いなものを嫌い、と言う勇気。
…を持たぬままに、年だけ重ねて生きてきたのだな、と感じることがあります。
特に、対人関係においては、その人のことを好きかどうか(恋愛感情あってもなくても)ということを、何で判断しているのかなとか。嫌いと判断するのはどういうときなのかなとか。
「好きは好きだし、嫌いは嫌いだよ」とも思いますが、自分の中で一度「嫌い」カテゴリに入れてしまったら、もうなかなか見直すことはないのではないかという恐怖から、それを定義することができずにいました。
同様に、「好き」カテゴリに入れてしまったら、どんなことでも許してしまうんじゃないかという恐怖もありました。(許さなくちゃいけないのではないか、という思い込み、に近いです。)
最近感じたのは、その人と会ったときに嬉しく思ったら、その人のことは相当好きなんだなとか。舞い上がっちゃうくらいだと、大好きなんだな(たいてい、私の方が一方的に好きなことが多くて、後悔もする)とか。
その人との約束をなるべく先延ばしにしようとするのは、あまり好きじゃない(ここでも嫌いとはいえないような)、顔も見たくなかったら嫌い、でもいいかな…とか。
自分が好きなものを嫌いだと言われる恐怖から、好き嫌いをはっきり言えない人間として生きてきたんだなと実感します。
嬉しい気持ちや、いやだと思うもやもやした気持ちに正直になろう、と思った夏です。
▼ちょっと続けてみることにしました
思い返すと、アニメが多い。そんなにたくさん見ているわけではないけど、アニメや漫画は好きらしい。
鬱々とした気持ちを晴れやかにするときは、「坂道のアポロン」のサントラ。薫と千太郎の文化祭デュオ。これ、最高や…!
こういう「呼吸を合わせる」って、本当に素敵だと感じました。
ジャズはやったことがないけれど、こんな風に即興をつなげていくもの…です…よね?一緒にやる相手が重要か。
聞いた回数で言うと、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のサントラがダントツかと思います。
「破」は、全体的に明るくて「やるぜやるぜ、やったるぜー!」みたいな気持ちになるのに対して、「Q」は「なんで僕はここにいるんだろう」みたいな鬱々とした気持ちになる、この高低差。
この2つのサントラをエンドレスでかけて、数日間の徹夜仕事を乗り切ったことがありましたが、気持ちのノリが全然違いました。(夜中2時くらいは「Q」が合うけれど、空が明るくなってくると「破」、もしくは「Q」の最初の方の曲が合う)
ストーリーとしては、これまでを踏襲しつつ新展開の「破」はわかりやすくて好きでしたが、まったくわからなくなってた「Q」の展開も個人的に好きでした。よ。賛否両論ありましたけど。
…「シン・エヴァンゲリオン」、いつ公開なんでしょか。